ソフト食について

食べやすく飲み込みやすい【ソフト食】

『食べること』は生命維持の基本です。

ですが、それ以上に大きな楽しみであるということを感じることがあるのではないでしょうか。

それだけに、食事をスムーズに召し上がることができないということは、とても苦痛なものだと思います。

これまでの介護食は、噛む力が低下してきている方へ【刻み食】、飲み込む力が低下している方には【トロミ食】というのが、一般的でした。

ところが、食べ易いはずの刻み食はムセやすく、誤嚥を引き起こす危険性があることが判明し、更に見た目も悪く、食欲をそそる食事とはとても言えるものではありませんでした。

そこで、新たに注目されている介護食が、【ソフト食】です。

ソフト食の定義として、

  1. 舌で押しつぶせる硬さであること。
  2. すでに食塊となっているような形であること。
  3. すべりがよく移送しやすいものであること。

の3つが挙げられます。

ソフト食は、一度調理したものをミキサーにかけ、ゲル化剤といわれるものを加え、もう一度固め、もとの食物の形状に仕立てたものです。

食べた食感はやわらかく、飲み込みやすいですが、従来のトロミ食と違い、ドロドロした感じはありません。

一つ一つの食材をそれぞれ別々に固めるため、それぞれの味が口の中で広がり、通常の食事にかなり近い味付け・見た目になっています。

『食べること』は、大きな楽しみの一つです。

見た目もよく、おいしく、そして安全な食事を召し上がっていただきたいと思います。